
Uber Eats配達は確定申告しないとダメなの?

よくわからない

メンドくさい...

確定申告の目的は『納税』のため、、、
ヤダッ!!!


ダメッ!!!
無申告の状態を続けていると「延滞税」を取られたり、税務調査を経て単純無申告犯「脱税」に認定
所得税法241条
- 1年以下の懲役
- 50万円以下の罰金
できればこんな事態は避けたいですよね?
まじめに確定申告すれば100%大丈夫です!
この記事では「はじめて確定申告するUberEtas配達員」に「確定申告の流れ・書類の書き方・抑えておきたいポイント』を画像を使いながら完全ガイド!確定申告で大切なポイントは普段からの記帳作業です。
- 確定申告なんてやったことない!
- まったくイメージできない....
- メンドくさいからやらない ⬅︎ 絶対ダメ!
こんな人は参考にしてみてくださいね!
この記事で説明していく内容はこんな感じです。
はじめての確定申告までの流れ
- 副業なら年間20万円以上、本業なら年間48万円以上稼ぐ人は確定申告が必要(副業の人で会社が年末調整してくれる場合はしないでOK)
- 白色申告 or 青色申告を考える(青色申告の場合は開業届を出す必要がある)
- 売上と経費を仕分けして帳簿を作る(会計ソフトを使うと便利)
- 確定申告書(A)or(B)を作成する(ダウンロードして直接記入するか、e-Taxでも作成可能)
- 確定申告書を税務署に提出する(税務署に直接、郵送、e-Tax)
知ってるよ!という部分もあるかもしれないので、目次を使って読み飛ばすと時短になります。
確定申告とは?Uber Eats配達員は『業務委託』契約なので個人事業主

Uber Eatsなどの登録制フードデリバリー配達員は業務委託形式で働いています。簡単に言えばUber Eatsとの雇用関係がありません。
なので本業なら年間48万円以上、副業なら年間20万円以上の収入で確定申告が必要です。
もしどちらも当てはまらないという人は、確定申告しないで大丈夫です。
雇用関係がないって?個人事業主ってなんぞや?
給与所得:会社が申告してくれる ➡︎ 会社員(契約・派遣含む)、アルバイト、パートタイム
事業所得:自分で申告する ➡︎ Uber配達員、フリーの美容師、フリーのアナウンサー、個人経営店、
ウーバーは自分の好きな時に自分の好きなだけ配達できますね?
これはUber Eats配達員が雇われていないからこそのメリットです。雇われないで仕事をする人を個人事業主というので一つ覚えておきましょう。

たいした稼ぎじゃないし大丈夫だろ!?
またこういった考え方は今この場で捨てることをおすすめします。

麻布税務署より、Uber Eats配達パートナーとしての稼働状況について情報の提供を行うよう要請がありました。
こんなメールが届いています。
2021年、税務署がUber Eats Japanに対して情報提供を要請しています。これはベトナム関係調査、もしくは持続化給付金関係調査という噂もあるにはあるのですが、正確な部分はわかりません。脱税にならないよう注意してくださいね!
また2020年分を申告していない、、、
という人も「5年以内であれば申告できる可能性」があります。こういった場合は税務署に直接相談するようにしましょう。
確定申告はいつやるの?
毎年2月15日〜3月15日の間に申告します。
また2021年に引き続き、2022年もコロナにより4月15日まで申告できます。(簡単な必要書類あり)
副業➡︎年間20万円以内、本業➡︎年間48万円以内なら確定申告必要なし
ケース1(本業)
売上55万円 経費8万円 収入47万円 ➡︎ 確定申告の必要なし
学生、主婦など他の収入がない人
ケース2(副業)
売上25万円 経費6万円 収入19万円 ➡︎ 確定申告の必要なし
Uber Eats以外の給与所得のある人
確定申告するため『開業届け』を出す必要はある?


オレ、『開業届け』出してるよ!

青色申告にしたいから出したよ!
結論を先に言えば、確定申告のために『開業届け』を出す必要はありません。出してないからといって特に罰則もありませんし、収入(配達報酬 ー 経費 = 事業収支)をまとめ、そのまま確定申告で提出すれば問題ありません。
『開業届け』を出すメリット・デメリットをまとめました。
結論を言えば、青色申告をしないなら開業届を出すメリットはほとんどありません。
- 副業の人
- 複式簿記の記帳がメンドくさい人
- 配達を長く続ける気がない人
こんな人は普通に確定申告すればOKです。
また青色申告にするためには開業届けとは別に「青色申告承認申請書」を確定申告する年の3月15日までに提出する必要があります。
詳しくは別記事にてまとめました。
失業保険の給付が受けれないとは?

副業だけど青色申告がしたいから。

会社が倒産、、、UberEats配達員として頑張ろう!
『開業届け』を出し個人事業主になると本業の職をやめても失業状態と見なされない可能性があります。なので会社員として働きUberを副業とする人は開業届けを出さない方が安全です。
雑所得として確定申告しましょう!
事業をヤメるなら廃業届けを出す必要がある
事業をヤメる時は『廃業届け』の提出が必要です。ただUber配達員には廃業という概念がないためあまり考えなくていいかもしれません。
あるとしたら全社垢BANの時!?とかになるのでしょうか。
配達の「売上」と「経費」を勘定科目ごとに仕分する

「仕分け」とは「どんなお金なの?」をルール(勘定科目)に沿って分けていくことで、帳簿や記帳あなどと言ったりします。「確定申告イコール帳簿作業」と考えてもいいくらいで、これをもとに確定申告書類を作成します。
また白色申告の人もやっぱり会計ソフトを導入すると便利です。『
やよいの白色申告オンライン
』が永年無料なのでおすすめです。

毎日コツコツ記帳してれば、確定申告のときに慌てなくて済むよ!
エクセルでまとめてもOKですし、ノートでもOK!クラウド会計ソフトを使っても大丈夫です。白色申告なら『弥生の白色申告会計ソフト』が無料で使えますよ!
実際に弥生の白色申告ソフトを使いながら解説していきます。
売上のイメージ

売上は配達で得た報酬のことです。90回配達でプラス2万円のような日跨ぎクエストによるボーナス報酬も含まれるのでしっかり記帳しましょう。
またUber上で配送の売上とプロモーションに区別され加算されていますが、帳簿ではすべて「売上」に入れてしまって大丈夫です。
『チップ』も所得に加算されるので注意してください!

チップからも税金とるなんて、、、
売上に該当するもの
- 配送の報酬
- プロモーションなどインセンティブ報酬
- チップ
- 紹介料
経費のイメージ

配送するために掛かった費用は経費として計上することができます。例えばバイクで配達している人がガソリンを給油したら「ガソリン代」を経費にできます。ここでは「車両費」として仕分けました。
想定される費用から勘定科目をどのように振り分けるべきか?あとから変更しなくて済むよう予め考えておくのがポイントです。
また経費には「折半」などいくつもの注意点があり、なんでもかんでも経費にすることはできません。こちらの記事で『Uber配達員の経費にできるもの・できないもの』についてさらに詳しく解説しています。

「配達に掛かった費用です!」としっかり説明できるか?がポイント
経費のイメージ
(配達するために掛かった費用)
- スマホ代
- スマホホルダー代
- ガソリン代
- 携帯電話の料金
- 保険代
Uber Etas配達員は『青色申告 or 白色申告』の2種類から選べる
上にまとめた以外にも「青色申告は3年間赤字を繰り越せる」などのメリットがありますが、Uber Eats配達員に関係してくる主な違いは上の3つです。

節税できるなら青色申告にしたい!
ただし、作らなければならない書類はこんなに違う。
上の書類を作るためには簿記3級の知識があれば必要十分であるものの、配達しながら日々しっかり記帳して、難しい書類を作成するのはなかなかの労力ですね...
なので青色で申告したい人は会計ソフト必須!と考えましょう。日々の記帳を会計ソフトでするだけで、確定申告用の書類を自動作成してくれます。
>>Uber Eats配達員におすすめの会計ソフト3選!選び方ガイド
青色申告はどのくらい節税できる?

節税できても難しいのは嫌だな
複式簿記....貸借対照表.....
メンドくさ

どのくらい節税できるの?
ココ大事なのよ
おっしゃる通り!
たしかに青色申告にすると税制面で有利になりますが、日々の記帳が5倍メンドくさくなります....
週1日しか配達しない人と毎日配達する人でも違いますね。
いくつかのパターンで比べました。
税金の恐ろしさを感じとってください!
※住んでいる地域や生命保険の加入状況などで税額は変わります。ザックリなイメージとして参考にどうぞ!
年収100万〜500万 (配偶者なし)
デリバリー配達での収入が主(副業でない人)で所得100〜500万円の人を対象に計算しました。
もし売上600万円とかのガチ勢は税理士に相談してでも青色申告しましょう!丸投げを引き受けてくれる税理士さんも必ずいるはずです。
年収100万円、配偶者なし例
配達の売上110万円 ー経費10万円=事業収入100万円
項目 | 青色 | 白色 |
---|---|---|
所得税 | 0円 | 10,370円 |
住民税 | 0円 | 31,400円 |
国民年金保険料 | 199,320円 | 199,320円 |
国民健康保険料 | 52,000円 | 106,378円 |
手取り | 748,680円 | 652,202円 |
青色にすると9万6,478円お得!
年収200万円、配偶者なし例
配達の売上230万円 ー経費30万円=事業収入200万円
項目 | 青色 | 白色 |
---|---|---|
所得税 | 26,500円 | 55,900円 |
住民税 | 63,000円 | 121,800円 |
国民年金保険料 | 199,320円 | 199,320円 |
国民健康保険料 | 139,768円 | 201,778円 |
手取り | 1,571,412円 | 1,421,202円 |
青色にすると15万210円お得!
年収300万円、配偶者なし例
配達の売上350万円 ー経費50万円=事業収入300万円
項目 | 青色 | 白色 |
---|---|---|
所得税 | 71,000円 | 104,800円 |
住民税 | 153,500円 | 212,300円 |
国民年金保険料 | 199,320円 | 199,320円 |
国民健康保険料 | 235,168円 | 297,178円 |
手取り | 2,340,312円 | 2,186,402円 |
青色にすると15万3910円お得!
年収400万円、配偶者なし例
配達の売上450万円 ー経費50万円=事業収入400万円
項目 | 青色 | 白色 |
---|---|---|
所得税 | 136,500円 | 195,300円 |
住民税 | 244,000円 | 302.800円 |
国民年金保険料 | 199,320円 | 199,320円 |
国民健康保険料 | 330,568円 | 392,578円 |
手取り | 3,089,612円 | 2,910,002円 |
青色にすると17万9,610円お得!
年収500万円、配偶者なし例
配達の売上550万円 ー経費50万円=事業収入500万円
項目 | 青色 | 白色 |
---|---|---|
所得税 | 226,900円 | 338,900円 |
住民税 | 334,400円 | 393,200円 |
国民年金保険料 | 199,320円 | 199,320円 |
国民健康保険料 | 425,968円 | 487,978円 |
手取り | 3,813,412円 | 3,580,602円 |
青色にすると23万2,810円お得!
年収300万円台の人はザックリ15万円ほど差があり、単価500円とすると配達300回分の差が出ます。

1日30件×10日分....
マジッ、、、
給与所得もある副業組
※デリバリー配達以外の収入がある人も、給与所得と合算し自分で確定申告します。
※副業収入20万円未満は確定申告が必要ありません。税額は本業収入のみで決まります。
※年収が20万円未満の場合も住民税には影響します。別途住民税の申請が必要です。
本業200万
経費は一律15%としました。(例:売上30万円ー経費4万5000円=年収25万5000円)
Uber配達での稼ぎ | 青色 | 白色 | 差 |
---|---|---|---|
30万円 | 383,440円 | 428,740円 | 4万5,300円 |
50万円 | 383,440円 | 458,940円 | 7万5,500円 |
75万円 | 383,440円 | 496,740円 | 11万3,300円 |
100万円 | 413,640円 | 534,540円 | 12万900円 |
本業300万
副業収入20万円未満の場合は確定申告の必要がありません。税金は本業収入のみで決まります。
Uber配達での稼ぎ | 青色 | 白色 | 差 |
---|---|---|---|
30万円 | 621,020円 | 666,420円 | 4万5,400円 |
50万円 | 621,020円 | 696,620円 | 7万5,600円 |
75万円 | 621,020円 | 734,320円 | 11万3300円 |
100万円 | 651,320円 | 779,320円 | 12万8,000円 |
本業400万
副業収入20万円未満の場合は確定申告の必要がありません。税金は本業収入のみで決まります。
Uber配達での稼ぎ | 青色 | 白色 | 差 |
---|---|---|---|
30万円 | 850,180円 | 897,680円 | 4万7,500円 |
50万円 | 850,180円 | 938,080円 | 8万7,900円 |
75万円 | 850,180円 | 988,580円 | 13万万8,400円 |
100万円 | 880,380円 | 1,039,180円 | 15万8,800円 |
配偶者、扶養家族がいる人
あまりに想定範囲が広くなりすぎるためここでは紹介しきれませんが、青色にすると5万〜節税できると考えて大丈夫です。20万円未満であれば申告の必要はありません。
確定申告書(A)の書き方 (Uber配達が副業の人)
確定申告書には(A)と(B)の2種類がありますが、会社で働きながら副業としてUber配達員をしている人は申告書(A)、本業の人(事業所得)は申告書(B)を使います。
※申告書(A)は2023年に廃止され、(B)一つに統合されます。
イメージ
1、申告書(A)
会社などで働き「給与所得」もある人はこちら。(副業組)
2、申告書(B)
個人事業主として働くフリーランスの人はこちら。(専業組)
1枚目

2枚目

住民税の納付方法「自分で納付」に◯を付けます。
Uber Eats Japan合同会社
東京都渋谷区神宮前6丁目12番18号
株式会社出前館
東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27番5号
Delivery Hero Japan Co.,Ltd
東京都港区六本木6-10-1
menu株式会社
千代田区 二番町7−5
Wolt Japan株式会社
東京都渋谷区神南1丁目11-3
DiDiモビリティジャパン株式会社
東京都中央区晴海 3-10-1
確定申告書 提出ガイド!
確定申告書は管轄の税務署に提出します。
管轄の税務署がどこかわからない人は『国税庁のホームページ』から住所などを入力し調べましょう。
確定申告書の提出方法は3つ
- 管轄の税務署に直接持って行く
- 管轄の税務署に郵送する(期限に注意)
- e-Taxで電子申告
電子申告『e-Tax』を使えばPCで入力WEBから提出できます。登録の一手間あってもおすすめ!
e-Tax導入手順
- 電子申告等開始届出書を提出する
- 利用者識別番号を所得する(IDみたいな番号)
- 電子証明書を取得する(PSみたいな番号)
- 確定申告書を作成する
- 送信!ポチッとな
- 作成した内容のコピーをダウンロードして保存する(白色申告5年、青色申告7年)
※2年目以降、慣れれは「確定申告書作成」➡︎「送信」まで15分〜30分!
UberEats配達員、確定申告の流れ
帳簿さえできていれば確定申告なんて15分〜30分で終わる簡単な作業。
大切なのは普段からのコツコツ記帳作業です。
青色申告用の仕分け・記帳・帳簿作成ができそうなら節税できる青色で、ちょっと無理そうなら白色で簡単に申告しましょう!
はじめての確定申告
- 副業なら年間20万円以上、本業なら年間48万円以上稼ぐ人は確定申告が必要(副業の人で会社が年末調整してくれる場合はしないでOK)
- 白色申告 or 青色申告を考える(青色申告の場合は開業届を出す必要がある)
- 売上と経費を仕分けして帳簿を作る(会計ソフトを使うと便利)
- 確定申告書(A)or(B)を作成する(ダウンロードして直接記入するか、e-Taxでも作成可能)
- 確定申告書を税務署に提出する(税務署に直接、郵送、e-Tax)